保証協会への加入
宅地建物取引業保証協会とは
宅地建物取引業保証協会とは、国土交通大臣から指定を受けた社団法人で、宅地建物取引業に関して、苦情の解決、従事者に対する研修、取引により生じた債権の弁済等の業務を行っている団体です。
宅地建物の取引によって債権が生じた者は、同保証協会の認証を得て、営業保証金相当額の範囲内において弁済を受けられるようになっています。
なぜ保証協会に加入する業者が多いのか
下記記載の弁済業務保証金分担金を支払い、保証協会に加入すれば、営業保証金を供託する必要が無くなるからです。
- 主たる事務所(本店) 60万円
- 従たる事務所(支店等) 30万円(但し、1店につき)
なお、保証協会加入の際は、上記弁済業務保証金分担金とは別に、加入金(分担金60万円も含めて約180万円)が必要となりますので、予め協会に費用の確認をしておくと良いでしょう。
現在、宅地建物取引業協会は上記二つが指定されていて、いずれか一方にしか加入出来ません。
因みに保証協会を退会すると、その旨が官報に6ヶ月間公告され、その後、弁済業務保証金分担金が返還されます。公告の期間と前後の手続の期間を合わせて、返還までにはおよそ11ヶ月程度かかります。返還に際しては、退会事務手数料や官報公告料(約5万円~7万円)が差し引かれます。
保証協会に入る業者が多い理由としては、何よりも1000万円の保証金の供託が60万円で済む点が大きな理由と言えます。実際は保証協会への加入金支払などで合計約180万円必要になりますが、1000万円用意するよりかは遥かに負担が少なくて済みます。
特に、新規に会社を設立して宅建業を営もうとする創業者にとっては、1000万円と約180万円では天と地程の差があります。保証金の1000万円は供託するお金ですので、使用することが出来ません。従って、会社設立費用や宅建免許取得費、営業開始後の設備・運転資金は別で用意する必要があります。
これだけのお金を創業時に用意することはほぼ不可能だと思いますので、保証協会に加入される業者が多いのは上記の理由からと言えます。
ただ、保証協会に入るメリットが上記お金の部分だけなのかと言いますと、そういう訳ではありません。
保証協会に加入すると、加入者には様々な特典が用意されており、右も左も分からない創業時には非常に心強いパートナーとなって頂けることでしょう。
代表行政書士・個人情報保護士 山下 剛芳
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